今回は、調理・献立作成・食育に携わっている管理栄養士にインタビューを行いました。
八千代エンゼルホームのせいこ先生です。
チャイルドタイムの給食がどのように作られているのか、子どもたちが食に興味をもてるような取り組みについて伺いました。
保育園栄養士のお仕事と魅力が伝わる内容となっていますので、ぜひご覧ください。
――チャイルドタイムの献立は、子どもたちや保護者の方からも「おいしそう」と好評ですが、どのように立てられているのでしょうか。また、チャイルドタイムならではの特徴はありますでしょうか。
献立はチャイルドタイムの管理栄養士と栄養士が立てています。
給食提供後も各園の調理職員から献立に関する内容や情報、お子さまが食べる様子などの意見を集め、より良いものになる調理職員全員で努めています。
旬の食材を中心に、定番メニューから家庭では少し手間と感じるようなひと工夫を意識したメニューなど幅広く献立に取り入れるようにしています。
また、フルーツやヨーグルトなど子どもたちにとって “給食が楽しみ” と思えるような 1 品を毎日提供するようにしています。
――毎月、食育も取り入れていますが、人気の食育活動は何でしょうか。
食育活動は、どの活動も五感を大切にしています。
本物に触れることを大切にし、食育活動で使用した食材は必ず給食やおやつで提供しています。
中でも “みかんの皮むき” は活動後にすぐに食べることができ、低月齢の子も取り組めるので、毎年おやつの時間にみんなで楽しんでいます。
――本物に触れることはご家庭でも取り入れられそうですね。調理職員だけでなく、保育者との連携も大切になるかと思います。どのようにコミュニケーションをとっていますか。
管理栄養士の視点で給食を食べるお子さまの様子を見守るようにしています。
気になることがあれば、振り返りの時間などを利用し担任の先生と相談をし、そのお子さまの成長につながるように支援しています。
保護者支援においては、保護者が必要としているものは何かを保育の先生と話し合い、給食試食会や父母育児相談会などでお伝えしたり、保護者と共有したりしています。
モンテソーリ教育などの園内研修も保育者の皆さんと共に職員の1人として参加しています。
――保育士と同様の研修を受けることで、調理職員にもお子さまへの接し方が伝わっているのですね。
調理職員は園の中では少数派になってしまいますが、困ることはありますか。そのようなときは、どう解決していますか。
私の園では調理職員は1人ですが、お休みをする日は調理師免許をお持ちの先生が代わりに入ってくださるので、家庭の都合がある時には休むことができます。
全園で10園あるので、給食に関する専門的なことで困った時は、系列園の調理職員に相談をし解決しています。
また、定期的に調理職員で会議や研修をするなどの交流を持つことで、皆で情報共有を行い、お互いのモチベーションを高め合っていくことができるようにしています。
――管理栄養士の就職先は、病院、老人福祉施設、事業所など多岐にわたりますが、保育園栄養士ならではの魅力を教えてください。
苦手だった食べ物を食べることに挑戦し食べられるようになった、手づかみで食べていた子がスプーンを使えるようになったなど、お子さまの成長を見届けられることが一番の喜びだと思っています。
――今就職活動をしている、管理栄養士、栄養士、調理師の方へ、メッセージをお願いします。
チャイルドタイムは、調理職員が給食を作るだけではなく一緒に保育をする仲間として位置づけてくれる会社です。
また、子どもたちの成長を見守りながら自分も成長することができます。
お料理が好き、子どもが好き。 “好き” を仕事にできることはやりがいにもつながり、毎日楽しく仕事に取り組むことができるのでおすすめです。
――せいこ先生ありがとうございました。子どもたちのより良い心と体作りのために、保育士、他園の調理職員と協力して、日々の給食を作っていることがわかりました。
次回は園長先生にインタビューを行います。
実際に園を運営する園長先生が大切にしていることを伺いました。ぜひご覧ください。